俗に言う 魂 といわれるものを
初めて感じたのは
数年前に行った
フジコ ヘミングのコンサートでだった。
もちろん今だって、魂なんてなんだかわからない。
でもその時だけは、
何だか それに触れた気がした。
葛藤
苦しみ
痛み
孤独
光。
生まれて初めて、
誰かの生涯を 音 で感じ 号泣した。
あれから数年、
人目も憚らず、また号泣した。
とある ピアニストのコンサート。
ここ数回、
彼女が奏でる音が
前とは違う感情を持って 響いてくる。
経験し続けている すべてが 音に乗ってくる。
きれいなだけじゃなくて
大きくて
時に 荒々しくて
あったかい。
心から、感動した。
自身にとって、"音" は 特別なもの。
感じる音は
直結して 芯から異常に響いてくる。
祖父
祖母
母。
そこに 間違いなく
絡んでくるルーツ。
そしてふと、
自身の名前にも音が組み込まれていることに気づいた。
つながる。
Maori
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